東京
日本橋の「東京長浜観音堂」は東京駅八重洲口からさくら通りを進み、
小路を左に入った八重洲セントラルビルの4階にあります。
場所は中央区日本橋2-3-21です。

「東京長浜観音堂」では「観音の里」と呼ばれる滋賀県の長浜に残る観音像を、
約1~2か月ごとに入れ替えて展示を行なっています。
2月1日から2月28日までは長浜市高月町宇根の冷水寺の所蔵する
十一面観音坐像(脇仏)が展示されています。



本尊の脇仏で、江戸時代の作、ヒノキの一木割矧造で内刳を施してあります。
玉眼が入り、肘から先はやや不自然な付き方になっています。
冷水寺は寺伝によれば奈良時代に行基が開いた宇根野寺が祖で、平安時代に
円珍により再興されています。
戦国時代、賤ケ岳の戦いで村が柴田勝家勢の焼討に遭い、本尊が焼損したので、
元禄時代に鞘仏をつくって本尊とし、胎内に旧本尊を納めています。
前回の展示もそうですが、長浜のある北近江は戦国時代、織田信長の浅井攻めや
賤ヶ岳の戦いなど、戦乱に巻き込まれ、多くの仏像が被害に遭っています。
参考
右:焼損した旧本尊 10世紀
左:鞘仏としてつくられた十一面観音坐像 元禄時代

前回の東京長浜観音堂の記事です。
展覧会のHPです。
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日本橋の「東京長浜観音堂」は東京駅八重洲口からさくら通りを進み、
小路を左に入った八重洲セントラルビルの4階にあります。
場所は中央区日本橋2-3-21です。

「東京長浜観音堂」では「観音の里」と呼ばれる滋賀県の長浜に残る観音像を、
約1~2か月ごとに入れ替えて展示を行なっています。
2月1日から2月28日までは長浜市高月町宇根の冷水寺の所蔵する
十一面観音坐像(脇仏)が展示されています。



本尊の脇仏で、江戸時代の作、ヒノキの一木割矧造で内刳を施してあります。
玉眼が入り、肘から先はやや不自然な付き方になっています。
冷水寺は寺伝によれば奈良時代に行基が開いた宇根野寺が祖で、平安時代に
円珍により再興されています。
戦国時代、賤ケ岳の戦いで村が柴田勝家勢の焼討に遭い、本尊が焼損したので、
元禄時代に鞘仏をつくって本尊とし、胎内に旧本尊を納めています。
前回の展示もそうですが、長浜のある北近江は戦国時代、織田信長の浅井攻めや
賤ヶ岳の戦いなど、戦乱に巻き込まれ、多くの仏像が被害に遭っています。
参考
右:焼損した旧本尊 10世紀
左:鞘仏としてつくられた十一面観音坐像 元禄時代

前回の東京長浜観音堂の記事です。
展覧会のHPです。
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