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「愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗なる英国のライフスタイル」展 大倉集古館
六本木一丁目・神谷町
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虎ノ門の大倉集古館では特別展、「愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗なる英国の
ライフスタイル」が開かれています。
会期は6月25日(日)までです。

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英国のヴィクトリア女王(1819-1901)は1837年に18歳で王位に就いています。
夫のアルバート公との仲も良く、大英帝国全盛期の女王として64年間君臨しています。
このヴィクトリア時代のジュエリーを中心にして、 龝葉アンティークジュウリー美術館の
所蔵する約190件が展示されています。

「ヴィクトリア女王のミニアチュールペンダント」
 ゴールド、シルバー、ダイヤモンド、エナメル 1858年6月14日

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お付きの女官たちに与えたペンダントで、裏に8名の女官のイニシャルが入っています。
叔父のジョージ4世から贈られたティアラ、イヤリング、ネックレスを着けた姿で、
戴冠式20周年を控えての記念でしょうか。
女王の女官については、即位から間もない1839年に女官の人事について女王と
次期首相候補が衝突するという「寝室女官事件」が起きています。

「エナメル&サファイア、ダイヤモンドネックレス」 カルロ・ジュリア―ノ作 1880年頃
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天然真珠を連ね、サファイアは丸くカットされています。
カルロ・ジュリア―ノ(1831-1895)はナポリ出身で、ロンドンに移り工房を開いています。
古代やルネッサンス期の意匠や技法を取り入れた宝飾品で知られています。

「ゴールドスプレーブローチ」
 ゴールド、ルビー、エメラルド、ガーネット、ターコイズ 19世紀初期

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スプレーブローチは肩に留めるブローチで、花の形をしています。

「ティーセット」 シルバー 1860‐61年
トレー、ティーポット、コーヒーポット、シュガーポット、クリーマー

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イギリスで最初のコーヒーハウスは1650年にオクスフォードで開店したとされています。
トーマス・トワイニングは1706年にロンドンに最初の紅茶店を開店しています。
コーヒー、紅茶、砂糖は輸入品で始めは上流階級の嗜好品でした。

ジェットの宝飾品も展示されています。
モーニングジュエリーとして木の化石である黒いジェットが定着したのは
アルバート公を亡くしたヴィクトリア女王がジェットを着けていたことによるものです。

ジュエリーの展示ですので、精巧な細工を鑑賞するには単眼鏡を持参されると良いでしょう。

展覧会のHPです。


近くのスウェーデン大使館にはウクライナ国旗も掲げられていました。

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【2023/05/21 21:05】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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