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「台東区コレクション展」 2023年 東京藝術大学大学美術館
上野
chariot

上野の東京藝術大学大学美術館では「台東区コレクション展」が開かれています。
会期は7月9日(日)までです。
観覧料は無料です。

芸大img833 (1)


台東区では1981年度から東京藝術大学の日本画、油画、版画の優秀な卒業作品の制作者に
台東区長賞を贈呈し、コレクションに加えています。
この展覧会は過去の受賞作品99点の内、40点を展示するものです。


日本画

手塚雄二 「迷宮I」 1981年度
芸大img833 (3)

第1回の受賞作品です。
椅子に女性が座っていて、テーブルの上に豚、鶏、亀などが箱から首を出して
並んでいます。
服やテーブルの緑色と動物の金茶色の対比も鮮やかで、イタリア風の雰囲気です。
詞書によれば、皆が勝手なことを言い合う、混沌とした状況を描いたとのことです。

2010年に横浜のそごう美術館で開かれた「手塚雄二展」の記事です。

井手康人 「樹樹邂逅」 1989年度
芸大img839 (1)

井手さんの作品には象徴性があります。

参考
「山乃神」
いDSC_1414

2021年の院展出展作です。

宮北千織 「室内」 1991年度
芸大img833 (4)

宮北さんは華やかでありながら静かな女性像を描き続けておられます。

参考
「光の窓」
院展img687 (2)

2019年の春の院展出展作です。

大竹彩奈 「赤光」 2006年度
芸大img833 (5)

繊細な筆遣いで描き出した女性の姿です。

中島舞 「火星人の夢」 2022年度
芸大img839 (2)

ほのぼのと暖かい色彩に包まれています。

油画

酒井一彦 「無明より I」 1981年度
芸大img839 (3)

第1回の受賞作品です。
それぞれ、二人の人物の立ち姿を色彩を抑えた画面で描いています。
対象に真っ向勝負を挑んでいる若々しさがあります。

福田美蘭 「食事のないコース」 1984年度
芸大img833 (2)

大胆な筆遣いで、後の福田美蘭さんの細密な描き方とは違いますが、
物を見る時の方向感、距離感への関心は似ているように思えます。

2019年に東京都美術館で開かれた「福田美蘭展」の記事です。

土井原崇浩 「二人(崇浩と久美)」 1986年度
芸大img839 (4)

後の土井原夫人の下宿していた北新宿の部屋の様子を描いています。
木造家屋の部屋にあるテレビ、金魚の水槽、赤いチューリップ、黒電話、図鑑など
何でも細密に描き、文庫本の題名まで描き込んであります。
時代の雰囲気の感じられる作品です。

春田紗良 「ほしのうみ」 2016年度
芸大img833 (6)

あわあわとした無数の星が輝いています。

津絵太陽 「43°54’21.8”N 125°20’08.3”E~すなのうえのまち、より~ 」 2019年度
芸大img839 (7)

数字は北緯と東経を表していて、地図で調べると中国の長春の中の場所です。
長春は満州国の首都だった市で、満州国時代は新京という名でした。
満洲国時代に造られた街区を復元して描いたそうです。

津絵太陽さんは白日会の会員で、細密な写実画を描いておられます。

参考 
「このそら、このつち。」
はIMG_0468

2019年の第95回白日会出展作です。

大町龍司 「マチルダと稀にみる近代王子」2021年度
芸大img839 (5)

フォーヴィスムのような迫力があります。

土屋玲 「かき」 2022年度
芸大img839 (6)

げDSC03136

分厚い立体作品で、びっしりと牡蠣殻が貼り付いた岩のようです。

展覧会のHPです。


美術館の3階から向かいの東京藝術大学を見たところです。

芸DSC03225

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【2023/06/29 20:45】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • こんばんは。
  • クリムトの装飾性は日本画に通じるものがあります。
    泡の湧き立つ様はまさにクリムトです。
    クリムトの絵の女性がおばさんに似ているという話は前にもされていましたね。
    なかなか素敵そうなおばさんです。

    【2023/07/03 21:09】 url[chariot #H4z1joGM] [ 編集]
  • 他人の空似
  • クリムトの影響がちらほら。
    ちなみに、「接吻」の女性が、私のおばにそっくりなのでつい笑ってしまいます。

    【2023/07/03 07:58】 url[miss.key #eRuZ.D2c] [ 編集]
    please comment















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