京橋・東京
京橋のアーティゾン美術館では読書の秋ということで、「石橋財団コレクション選
特集コーナー展示 読書する女性たち」展が開かれています。
会期は11月19日(日)までです。
ジョージ・スミス 「婦人像」 1866年

ジョージ・スミス(1829-1901)はイギリスの画家で、人物画や風景画を描いています。
ヴィクトリア朝風の描き振りで、ジョン・エヴァレット・ミレーに似た感じがあります。
メアリー・カサット 「娘に読み聞かせるオーガスタ」 1910年

50歳で購入した、パリの北のメニル=テリビュに館の庭で描いた作品です。
メアリー・カサットはよく母子像を描いていて、この絵も澄んだ緑とピンクで
明るくまとめ、気取りの無い日常の情景を捉えています。
2016年に横浜美術館で開かれた「メアリー・カサット展」の記事です。
アンリ・マティス 「樹間の憩い」 1923年 寄託作品

並ぶ樹木、道に映る日の光、椅子の縞、格子縞の布など、いろいろ見せています。
アンリ・マティス 「オダリスク」 1926年

マティスは1920年代に「オダリスク」シリーズを手掛けています。
和田英作 「読書」 1902年

和田英作(1874-1959)は東京美術学校で黒田清輝に学び、西洋画科の
最初の卒業生となり、後に東京美術学校の校長も務めています。
1900年からフランスに留学し、黒田清輝の師であるラファエル・コランに
師事しています
フランス留学時代の作品で、堅実な描き振りです。
山下新太郎 「読書」 1908年

山下新太郎(1881-1966)は東京美術学校で黒田清輝に師事し、フランスに
留学しています。
留学時代の作品で、フランスではラファエル・コラン、続いてフェルナン・コルモンに
師事しています。
緑を基調にした明るい色調で、花瓶の花の赤色が効いています。
泉屋博古館は同じ頃に描かれた「読書の後」を所蔵しています。
満谷国四郎 「坐婦」 1913年

満谷国四郎(1874-1936)は太平洋画会の設立者の一人で、写実的作品を
描いていましたが、1911年に2度目の渡欧をしてから作風を変えています。
画面は簡略化され、抽象画的な要素も入っています。
遠山五郎 「婦人読書図」 1922年

遠山五郎(1888-1928)は東京美術学校を卒業し、ニューヨークさらにパリで
学んでいます。
作風は穏やかな作風の作品を描きましたが、41歳で亡くなっています。
坂本繁二郎 「読書の女」 1923年

坂本繁二郎(1882-1969)は1921年に小出楢重(1887-1931)と同じ船で
フランスに渡り、1924年に帰国しています。
フランスでは印象派に魅せられ、明るく柔らかな色彩の作品を描くようになります。
清水多嘉示 「憩いの読書」 1928年

清水多嘉示(1897-1981)は始め、油彩画を描いていましたが、1923年に渡仏して
ロダンやブールデルの作品に感銘を受け、彫刻家への道を進みます。
くっきりとした、立体感のある描き振りです。
安井曾太郎 「読書」 1947年 寄託作品

文芸春秋の表紙原画です。
***
アーティゾン美術館では「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」展も
開かれています。
会期は11月19日(日)までです。

アーティゾン美術館の前身、ブリヂストン美術館が1953年から1964年にかけて、
61人の芸術家を取材して17本の記録映画「美術映画シリーズ」を製作しています。
これらの映画を紹介する企画で、取材対象の梅原龍三郎や前田青邨、川合玉堂、
鏑木清方、坂本繁二郎、高村光太郎、富本憲吉などの作品も併せて展示されています。
また、現代美術の現場を記録した写真家、安齊重男(1939-2020)の作品も
展示されています。
梅原龍三郎 「脱衣婦」 1912年 アーティゾン美術館

坂本繁二郎 「帽子を持てる女」 1923年 アーティゾン美術館

鏑木清方 「一葉」 1940年 東京藝術大学

前田青邨 「紅白梅」 1970 年頃 アーティゾン美術館

展覧会のHPです。
料金は2つの展覧会共に、同じアーティゾン美術館で開かれている、
「ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展の料金に含まれています。
chariot
京橋のアーティゾン美術館では読書の秋ということで、「石橋財団コレクション選
特集コーナー展示 読書する女性たち」展が開かれています。
会期は11月19日(日)までです。
ジョージ・スミス 「婦人像」 1866年

ジョージ・スミス(1829-1901)はイギリスの画家で、人物画や風景画を描いています。
ヴィクトリア朝風の描き振りで、ジョン・エヴァレット・ミレーに似た感じがあります。
メアリー・カサット 「娘に読み聞かせるオーガスタ」 1910年

50歳で購入した、パリの北のメニル=テリビュに館の庭で描いた作品です。
メアリー・カサットはよく母子像を描いていて、この絵も澄んだ緑とピンクで
明るくまとめ、気取りの無い日常の情景を捉えています。
2016年に横浜美術館で開かれた「メアリー・カサット展」の記事です。
アンリ・マティス 「樹間の憩い」 1923年 寄託作品

並ぶ樹木、道に映る日の光、椅子の縞、格子縞の布など、いろいろ見せています。
アンリ・マティス 「オダリスク」 1926年

マティスは1920年代に「オダリスク」シリーズを手掛けています。
和田英作 「読書」 1902年

和田英作(1874-1959)は東京美術学校で黒田清輝に学び、西洋画科の
最初の卒業生となり、後に東京美術学校の校長も務めています。
1900年からフランスに留学し、黒田清輝の師であるラファエル・コランに
師事しています
フランス留学時代の作品で、堅実な描き振りです。
山下新太郎 「読書」 1908年

山下新太郎(1881-1966)は東京美術学校で黒田清輝に師事し、フランスに
留学しています。
留学時代の作品で、フランスではラファエル・コラン、続いてフェルナン・コルモンに
師事しています。
緑を基調にした明るい色調で、花瓶の花の赤色が効いています。
泉屋博古館は同じ頃に描かれた「読書の後」を所蔵しています。
満谷国四郎 「坐婦」 1913年

満谷国四郎(1874-1936)は太平洋画会の設立者の一人で、写実的作品を
描いていましたが、1911年に2度目の渡欧をしてから作風を変えています。
画面は簡略化され、抽象画的な要素も入っています。
遠山五郎 「婦人読書図」 1922年

遠山五郎(1888-1928)は東京美術学校を卒業し、ニューヨークさらにパリで
学んでいます。
作風は穏やかな作風の作品を描きましたが、41歳で亡くなっています。
坂本繁二郎 「読書の女」 1923年

坂本繁二郎(1882-1969)は1921年に小出楢重(1887-1931)と同じ船で
フランスに渡り、1924年に帰国しています。
フランスでは印象派に魅せられ、明るく柔らかな色彩の作品を描くようになります。
清水多嘉示 「憩いの読書」 1928年

清水多嘉示(1897-1981)は始め、油彩画を描いていましたが、1923年に渡仏して
ロダンやブールデルの作品に感銘を受け、彫刻家への道を進みます。
くっきりとした、立体感のある描き振りです。
安井曾太郎 「読書」 1947年 寄託作品

文芸春秋の表紙原画です。
***
アーティゾン美術館では「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」展も
開かれています。
会期は11月19日(日)までです。

アーティゾン美術館の前身、ブリヂストン美術館が1953年から1964年にかけて、
61人の芸術家を取材して17本の記録映画「美術映画シリーズ」を製作しています。
これらの映画を紹介する企画で、取材対象の梅原龍三郎や前田青邨、川合玉堂、
鏑木清方、坂本繁二郎、高村光太郎、富本憲吉などの作品も併せて展示されています。
また、現代美術の現場を記録した写真家、安齊重男(1939-2020)の作品も
展示されています。
梅原龍三郎 「脱衣婦」 1912年 アーティゾン美術館

坂本繁二郎 「帽子を持てる女」 1923年 アーティゾン美術館

鏑木清方 「一葉」 1940年 東京藝術大学

前田青邨 「紅白梅」 1970 年頃 アーティゾン美術館

展覧会のHPです。
料金は2つの展覧会共に、同じアーティゾン美術館で開かれている、
「ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展の料金に含まれています。
- 関連記事
-
- 「矢部俊一展 空刻 COMPLEX」 日本橋髙島屋 (2023/09/15)
- 「横尾忠則 寒山百得」展 東京国立博物館 (2023/09/14)
- 「読書する女性たち」展と「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」展 アーティゾン美術館 (2023/09/12)
- ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 「ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展アーティゾン美術館 (2023/09/10)
- 「植田工 個展」と「荒星輝 個展」 銀座蔦屋書店 (2023/09/09)