fc2ブログ
「横尾忠則 寒山百得」展 東京国立博物館
上野
chariot

上野の東京国立博物館の表慶館では特別展「横尾忠則 寒山百得」が開かれています。
会期は12月3日(日)までです。

かDSC06103


寒山と拾得(じっとく)は唐時代の伝説的な風狂の僧で、文を読む寒山と箒を持った
拾得の姿は寒山拾得図として禅画によく描かれています。
展覧会では横尾忠則氏がコロナ禍の間に寒山拾得図を基に発展させて描いた
102点の作品が寒山百得と名付けて展示されています。

会場は撮影可能です。

巻物の代わりにトイレットペーパーを広げる寒山と、箒を持った拾得です。
かDSC06183


かDSC06108


大谷選手も参加しています。
かDSC06124


ドン・キホーテとサンチョ・パンサになりました。
かDSC06167


キュビスムの寒山拾得です。
かDSC06248


何故かロビンソン・クルーソーと寒山が出会っています。
かDSC06152


ピカソ風の馬に乗った剣士の戦いです。
かDSC06128


マネへのオマージュもあります。
かDSC06132


こちらは久隅守景です。
かDSC06173


結婚式の集合写真のようですが、死者のような人物も一緒に並んでいます。
かDSC06120


ドクロも転がっていて、メメント・モリ(死を忘れるな)の見えるマラソンです。
かDSC06130


発想の赴くまま、自由に描き切った作品がずらりと並んでいて、そのエネルギーには
圧倒されます。


展覧会のHPです。


以下は私が過去の展覧会で見た、いろいろな寒山拾得図です。

(参考)
狩野山雪 「寒山拾得図」 京都府、真正極楽寺真如堂 重要文化財
奇才img122 (7)

寒山拾得は笑う姿で描かれることが多いですが、この絵では不気味な笑みを
浮かべています。

(参考)
横山華山 「寒山拾得図」 ボストン美術館
横山img136 (3)

巻物を読む寒山と箒を杖にして覗き込む拾得が墨の濃淡をはっきりさせた、
巧みな筆さばきで描かれています。

(参考)
伊藤若冲 「寒山拾得図」 個人蔵
若002

寒山は花の咲いたような愛らしい微笑みを浮かべています。

尾形乾山作・尾形光琳画 「銹絵寒山拾得図角皿」  
  京都国立博物館 重要文化財

光琳img308 (3)

弟の陶芸家、乾山との合作です。
琳派の画家として知られる光琳ですが、文人画の趣きのある絵も描いています。

(参考)
小村雪岱 「見立寒山拾得」 木版多色刷  昭和17年(1942) 個人蔵
小村002

寒山拾得図は文を読む寒山と箒を持った拾得を描きますが、こちらは柏の落葉に
何かを書いている女性とそれを見ている女性です。

関連記事

【2023/09/14 19:32】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
https://nekoarena.blog.fc2.com/tb.php/5040-b7924e56

プロフィール

chariot

Author:chariot
美術館・博物館めぐりとカフェの記事を書いています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |