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「上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」展と「動物園にて ―東京都コレクションを中心に」展 東京都美術館
上野
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上野の東京都美術館では「上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす
―菌類、植物、動物、人間」展が開かれています。
会期は2024年1月8日(月・祝)までです。

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自然界のいきものを「うつす」ことに取組んできた6名の作品の展示です。

小林路子さんの描いた、色々のきのこの絵が展示されています。

「アメリカウラベニイロガワリ」
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ブナ科の広葉樹林に生えます。
触って傷付けると暗青色になり、食用になります。

辻永(1884 – 1974)の植物画が展示されています。

左「ふうりんそう」 1908年 水戸市立博物館
右「こしろぎく」 1931年 水戸市立博物館
 
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辻永は水戸市育ちで、東京美術学校で黒田清輝や岡田三郎助に師事しています。
初期には山羊を飼い、一時は30頭にも増えて、作品も山羊一辺倒という時期もあります。
また、植物を好み、油彩でありながら絵具を溶剤で薄く溶いて水彩のような色合いの
植物画を描き、生涯に描いた作品は約2万点にのぼります。

「無花果畑」 1912年 水戸市立博物館
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内山春雄さん(1950‐)の制作したバードカービングが展示されています。
バードカービングとは木製の精巧な鳥の模型のことです。
狩猟用の囮として作られたデコイが始まりで、現在では自然保護活動や
博物館教育などのためにも制作されています。

「トキ」 2006年
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日本では一度絶滅しましたが、中国から導入して個体数が増えています。
FRPで型抜きし、アクリルで彩色してあります。

「ヤンバルクイナ」 2020年
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沖縄本島北部に生息する、1981年に発見された新種のクイナです。

「ヤイロチョウ」 2021年
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夏にボルネオなどから飛来して繁殖する渡り鳥です。

鳴き声を聞くことの出来るバードカービングも並んでいます。

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「ライチョウ」
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日本アルプスに生息し、特別天然記念物に指定されています。

「モズ」
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小さい猛禽で、秋によくモズのハヤニエを作ります。

「メジロ」
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春になると梅の木にやってきて、ウグイスと間違えられる鳥です。
ウグイスとは違い、チュンチュンと鳴きます。


今井壽惠さん(1931 –2009)はサラブレットを撮り続けた写真家です。

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「オグリキャップ 黄色い光の中で」 1991年 清里フォトミュージアム
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オグリキャップ(1985 –2010)はハイセイコーによる第1期競馬ブームに続き、
第2期のブームを起こした名馬で、1990年に引退しています。

「メジロマックイーン 優雅に立つ」 1993年 清里フォトミュージアム
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メジロマックイーン(1987 –2006)は日本競馬史上最初に獲得総賞金10億円に達し、
1993年に引退しています。


冨田美穂さん(1987 ―)は東京出身で、牧場でのアルバイトをきっかけに牛に関心を持ち、
現在は北海道の農場で働きながら、巨大な木版画による牛の姿を制作されています。

「701全身図」 2018年
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「904全身図」 2020年
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阿部知暁さん(1957-)はゴリラの絵だけを描き続け、1千頭を超えるゴリラに
出会ったそうです。

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「座るブルブル」 1994年
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「ブルブル」 1999年
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1997年に推定44歳で亡くなった、上野動物園の人気ゴリラ、ブルブルです。

「スノーフレーク」 2000年
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2003年に推定38歳から40歳で亡くなった、バルセロナ動物園で亡くなった
コピート・デ・ニエベ(スノーフレーク)です。
アルビノのオスのゴリラで、全身の毛が白いことからこの名があります。
2016年に亡くなった福岡市動物園のビンドンはスノーフレークの子ですが、
白い毛は遺伝していません。

「ハオコ・モモカ・コモモ」 2016年
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上野動物園のオスのハオコ、メスのモモカ、その子コモモの家族です。

展覧会のHPです。

***

同じ東京都美術館ではコレクション展「動物園にて ―東京都コレクションを中心に」が
開かれています。
会期は2024年1月8日(月・祝)まで、入場は無料です。

東京都美術館に隣接する、日本最古の動物園「上野動物園」についての資料を中心に、
動物園に焦点を当てた展示です。

「東京真画名所図解 上野動物園」 井上安治 明治前期 江戸東京博物館
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上野動物園は明治15年(1882)に開園した、日本で一番古い動物園です。
左は鳥のケージで、右は水族館の入口です。
「東京真画名所図解」は134点から成る木版画の連作で、文明開化時の東京の
風物を描いています。
井上安治(1864-1889)は小林清親に師事した浮世絵師、版画家で、風景画を
得意としましたが、26歳で夭折しています。

「キリン」 加山又造 1960年 東京都現代美術館
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多くの画家たちが動物園に通って動物を写生し、作品にしています。
竹内栖鳳も1900年に渡欧した時に、アントワープの動物園で帰国を遅らせてまで
ライオンを写生し、帰国後に「大獅子図」を描いています。

展覧会のHPです。

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【2023/11/25 21:41】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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