fc2ブログ
「1909 現代名家百幅画会」 日本橋髙島屋
日本橋
chariot

日本橋髙島屋本館8階催会場では、特別展示「1909 現代名家百幅画会」が
行われています。
会期は12月12日(火)まで、入場は無料です。

img102_20231205080541a7b.jpg


1909年(明治42年)年に高島屋は京都・大阪・東京の各店で「現代名家百幅画会」を
開いています。
著名日本画家100人に新作画を依頼し、同じ表装の掛軸に仕立てて一堂に展示するという、
画期的な企画でした。
会場には番外として、同年に制作された竹内栖鳳の「アレ夕立に」も展示されました。

img106_20231205080547781.jpg


今回はその100幅の内、髙島屋史料館の所蔵する3幅と、100枚の縮小パネルが
合わせて展示され、当時の雰囲気が再現されています。
また、今回も「アレ夕立に」も特別展示されています。

めDSC09863


竹内栖鳳 「アレ夕立に」 1909年 髙島屋史料館蔵
竹013

舞妓の舞の場面で、金と朱の舞扇を掲げ、小腰をかがめています。
顔は舞扇で隠され、白粉を塗ったうなじだけが見えています。
振袖は夏らしく芙蓉の模様で、帯は網代模様の地に流水を水墨でさらりと
描いています。
濃密な彩色と水墨を組合わせた、竹内栖鳳の代表作です。
制作に際して髙島屋は着物や帯を提供し、作品は髙島屋の所蔵となっています。

髙島屋史料館の所蔵する3幅です。

竹内栖鳳 「小心胆大」  1909年
img103_20231205080544c04.jpg

旧唐書(くとうじょ)にある「胆大心小」という言葉に拠っています。
胆力は大きく、かつ細心であれという意味です。
大きなヘチマの上に小さなアリが乗っています。

岸米山 「秋猿」  1909年
img104.jpg

冬に向かい、猿が栗を拾っています。
岸米山(1873-1910)は岸竹堂の孫で、岸駒に始まる岸派の画家です。

望月金鳳 「月下遊狸」  1909年
img105.jpg

月と秋草と狸という取り合わせです。
望月金鳳(1846-1915)は四条派の画家で、家に動物を飼って
写生に務めており、特に狸の絵を得意としていました。


パネル展示の一部です。

右 下村観山 「帰牧」
左 荒木寛畝 「秋野雉子」
めDSC09851


右 木村武山 「名月」
左 松本楓湖 「那須宗隆射扇」
めDSC09837


右 山元春挙 「秋の嵐山」
左 菱田春草 「妙義の秋」
めDSC09831


右 榊原(池田)蕉園 「花の酔」
左 上村松園 「時雨」
めDSC09843

百幅画会では池田蕉園と上村松園の作品が並んで展示されていましたが、
上村松園は比べてみて自分の絵が地味だと思い、「時雨」を描いて
再出品しています。
京都の上村松園、東京の池田蕉園、大阪の島成園は女流画家として
「三都三園」と称されていました。

池田蕉園はこの頃、同じ題材の作品を描いています。
(参考)
池田蕉園 「宴の暇」 1909年 福富太郎コレクション
福富img023 (6)


他に横山大観、梶田半古、小堀鞆音、木島櫻谷、鏑木清方、中村不折、
西村五雲、富岡鉄斎、川合玉堂、渡辺省亭、冨田渓仙、神坂雪佳などの
作品もあり、力の入った企画だったことが分かります。

関連記事

【2023/12/08 19:39】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
  • こんばんは。
  • コメント有難うございます。
    初代の岸駒は虎の絵を得意としたようですが、こちらは猿の絵です。
    盛大な展覧会だったようですが、実物を揃えて見てみたいものです。

    【2023/12/08 22:09】 url[chariot #H4z1joGM] [ 編集]
  • 高島屋展
  • なかなかの画展ですね。
    知らなかった画家ですが、岸米山の猿と狸に惹かれました。
    やわらかなタッチの毛。
    ご紹介ありがとうございました。

    【2023/12/08 21:19】 url[むく #E0P7TXCk] [ 編集]
    please comment















    管理者にだけ表示を許可する

    trackback
    trackback url ↓
    https://nekoarena.blog.fc2.com/tb.php/5100-d37bc0e8

    プロフィール

    chariot

    Author:chariot
    美術館・博物館めぐりとカフェの記事を書いています。

    最近の記事

    最近のコメント

    最近のトラックバック

    カテゴリー

    ブログ内検索

    月別アーカイブ

    リンク

    このブログをリンクに追加する

    RSSフィード


    | ホーム |