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「中尊寺金色堂」展 東京国立博物館
上野
chariot

上野の東京国立博物館本館特別5室では建立900年 特別展「中尊寺金色堂」が
開かれています。
会期は4月14日(日)までです。
3月3日(日)までの前期と3月5日(火)からの後期で一部展示替えがありますので、
展覧会のHPでご確認下さい。

中尊寺img187 (1)


平泉の中尊寺金色堂の上棟された天治元年(1124)を建立年として、建立900年を記念して
開かれた展覧会です。

8KCGで再現した原寸大の中尊寺金色堂
中尊寺img187 (7)

縮尺1/5の金色堂模型 中尊寺蔵
こDSC01226

こDSC01232

こDSC01223

こDSC01231

この模型は撮影可能です。
正面、側面ともに3間の宝形造りの阿弥陀堂建築で、屋根瓦以外の全面に金箔が貼られ、
螺鈿や漆などで細緻な装飾が施されています。
螺鈿で装飾されて煌びやかな円柱や須弥壇の様子がよく分かります。
金色堂は現在、保護のための覆堂に覆われています。

中尊寺金色堂は奥州藤原氏の初代、藤原清衡(1056-1128)が建立しています。
須弥壇の下には清衡・基衡・秀衡の藤原3代のミイラと4代泰衡の首級のミイラが
安置されています。
泰衡は源頼朝の奥州征伐で追い詰められ、家来に裏切られ、首を討たれています。
首は八寸釘で柱に打ち付けられて晒されたという伝承の通り、首級には大きな釘孔が
開いています。

3つの須弥壇にはそれぞれ阿弥陀如来を中心とする群像が安置されていますが、
展覧会では中央壇の11体すべてが展示されています。

中尊寺img187 (9)


「阿弥陀如来坐像」 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 国宝
「観音菩薩立像」 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 国宝
「勢至菩薩立像」 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 国宝
「地蔵菩薩立像」 6体 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 国宝
中尊寺img187 (2)

中尊寺img212 (2)

諸像は3つの須弥壇に入れ替わって置かれている可能性がありますが、阿弥陀三尊像は
清衡の建立時に現在と同じ中央の須弥壇に置かれたと考えられています。
阿弥陀像は像高約60cm、平安貴族に好まれた、定朝様式の撫で肩の穏やかな姿で、
まことに麗しいお顔をしておられます。
地蔵菩薩は顔のプロポーションが小さいこと、腹帯をしていることなどから、
阿弥陀三尊より1世代後の像と考えられるそうです。

「金箔押木棺」 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 重要文化財
清衡のミイラを納めていた木棺で、前面に金箔が貼られていますが、形は簡素です。

「持国天立像」 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 国宝
中尊寺img187 (4)

踏み付けられた邪鬼は2本爪です。

「増長天立像」 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 国宝
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「金銅迦陵頻伽文華鬘」 平安時代 12世紀 中尊寺金色院蔵 国宝
中尊寺img187 (8)

迦陵頻伽(かりょうびんが)は上半身は人、下半身は鳥の姿をした、想像上の生物で、
浄土に住むとされています。
華鬘(けまん)は仏堂の装飾品で、金属などで作られています。

「優婆塞戒経」 巻第七(紺紙金銀字一切経のうち)
 平安時代 12世紀 中尊寺大長寿院蔵 国宝

中尊寺img187 (6)

中尊寺img212 (1)

前期の展示です。
金泥と銀泥で1行ずつ交互に経文が書かれ、見返しには釈迦説法図などが描かれています。
藤原清衡の命で、8年掛けて約5400巻が書写され、中尊寺に献納されたことから、
中尊寺経と呼ばれています。

奥州に産出する金を背景にした奥州藤原氏の栄華と、平安の王朝文化の粋を目の当たりに
すると、陸奥によくこれだけの文物が残ったものだと驚きます。

人気の高い展覧会で、かなりの来館者で賑わっていました。

(参考)
「平泉金色堂」 川瀬巴水 昭和32年(1957)
川瀬001

川瀬巴水(1883-1957)の亡くなった年の絶筆で、中尊寺金色堂の雪景色です。
金色堂に向かう一人の雲水が描かれています。
失われようとする日本の風物を描き留めた川瀬巴水の後姿にも見えます。

展覧会のHPです。

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【2024/01/26 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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