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「山種美術館日本画アワードSeed 2024」展 山種美術館
恵比寿
chariot

広尾の山種美術館では公募展、「山種美術館日本画アワードSeed 2024」展が
開かれています。
会期は3月3日(日)までです。

山種img303


副題は「未来をになう日本画新世代」となっていて、今回は第3回目です。
展覧会では受賞作品を含む入選作45点が展示されています。

大賞 北川安希子 「囁き―つなぎゆく命」
山種img309 (2)

沖縄の西表島のオオタニワタリの樹林を見上げた情景で、覆いかぶさる木々と
隙間から差し込む明るい日光を捉えています。

優秀賞 重政周平 「素心蠟梅」
山種img309 (3)

蠟梅は黄色い花が印象的ですが、雪に埋もれた葉は青く表現されています。

特別賞(セイコー賞)  早川 実希 「頁」
山種img309 (5)

同じような絵を切り貼りして再構成したような画面で、幻惑される面白さがあります。

特別賞(オリコ賞)  前田茜 「山に桜」
山種img309 (4)

銀箔地の重厚な画面に、流れ下るようにして咲く山桜が描かれています。

奨励賞は6名が受賞しています。

奨励賞 小針あすか 「珊瑚の風」
山種img309 (6)

南の海浜に咲くグンバイユウガオの前に女性と猫がいます。

奨励賞 仲村うてな 「朱」
山種img309 (1)

木の幹と電柱が並んだ様はマグリットを思わせます。


第 2 展示室には「巨匠たちの青年時代」と銘打って5名の画家の初期の作品が
展示されています。

川合玉堂 「鵜飼」 明治28年(1895)
玉012

若い玉堂の力作で、京都で開かれた第4回内国勧業博覧会に出品されています。
大きな画面の作品で、そそり立つ岸壁の下、篝火の煙をなびかせて漁をする
鵜飼舟を描いています。

村上華岳 「裸婦図」 大正9年(1920) 重要文化財
村上002

村上華岳の初期の代表作です。
イタリア絵画風の背景で、女性の輪郭線に影を付けて立体感を出しています。
一方で、上半身は正面を向き平面的に描かれていて、西洋と東洋の融合を
図っていることが分かります。
後の、菩薩を描いた仏画シリーズの基となる、聖性と女性美とを兼ね備えています。

速水御舟 「昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯」 大正 15年(1926)
山種img778 (3)

山種img778 (2)

「炎舞」の翌年の作品で、「葉蔭魔手」は蜘蛛の巣が放射状に広がり、「粧蛾舞戯」は
蛾の群れが光の渦に向かって収斂しています。
速水御舟は以後、このような題材の作品を描かなくなったそうです。

奥村土牛 「雨趣」 昭和3年(1928)
前田001

麻布谷町(今の六本木1丁目)の雨の日の眺めです。
しっとりと雨に煙る様子がよく表れていて、色数を抑えてじっくり描くという画風は、
この頃にはすでに見られます。

山種美術館のHPです。

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【2024/02/25 20:08】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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