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「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展 上野 東京都美術館
上野
chariot

上野の東京都美術館では「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展が
開かれています。
会期は4月7日(日)までです。

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アメリカ・マサチューセッツ州ウスター市にあるウスター美術館は1898年の創設で、
印象派の作品を多数所蔵しています。
展覧会ではアメリカの印象派など、印象派の作品を中心に、約70点が展示されています。

Chapter 1 伝統への挑戦

コロー、トロワイヨン、ド・ラ・ペーニャ、ドービニーなど、印象派に先立つ画家たちの作品です。

カミーユ・コロー 「ヴィル=ダヴレーの牧歌的な場所」 1865年
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ヴィル=ダウレーはパリ近郊にあり、遠くの家は両親の家とのことで、
コローにとって懐かしい風景です。
コロー独特の、緑色がかった銀灰色の静かな世界は、心に沁みるものがあります。


Chapter 2 パリと印象派の画家たち

モネ、シスレー、ルノワール、セザンヌなどが揃っています。

カミーユ・ピサロ 「ルーアンのラクロワ島」 1883年
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ピサロは1883年にルーアンを訪れて、作品を描いています。
ラクロワ島はセーヌ川の中州です。
工業化の進んだ時期で、何本もの煙突が見えます。

クロード・モネ 「税関吏の小屋・荒れた海」 1882年 日本テレビ放送網株式会社
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モネはノルマンディーのプールヴィルの海岸をよく描いています。

メアリー・カサット 「裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)」 1902-03年
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メアリー・カサット(1844-1926)はアメリカの印象派の画家で、親密な雰囲気の母子像や
子どもの像を描いています。
フランスの印象派をアメリカに紹介した画家でもあります。

2016年に横浜美術館で開かれた「メアリー・カサット展」の記事です。


Chapter 3 国際的な広がり

ホイッスラーやサージェント、ヨゼフ・イスラエルス、黒田清輝や藤島武二など、
日本の画家の作品も何点か展示されています。

アンデシュ・レオナード・ソーン 「オパール」 1891年
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アンデシュ・レオナード・ソーン(1860-1920)はスウェーデンの画家で、
パリで印象派に接しています。
故郷のムーラで描いた作品です。
水の表現に巧みで、水面に反射する光をオパールに見立てています。
光の描写に印象派の影響が見られます。

久米桂一郎 「林檎拾い」 1892(明治25)年 久米美術館
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フランス滞在中に描いた作品で、印象派風の作風です。
久米桂一郎(1866-1934)はフランスでは黒田とともにラファエル・
コランに学び、白馬会の結成にも加わっています。
岩倉具視たちの遣欧米使節団に同行して「米欧回覧実記」を著した
久米邦武の長男で、久米邦武は「米欧回覧実記」で得た政府の報奨金で、
桂一郎を欧州に留学させています。


Chapter 4 アメリカの印象派

チャイルド・ハッサム 「コロンバス大通り、雨の日」 1885年
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チャイルド・ハッサム(1859-1935)はアメリカの画家で、フランスのアカデミーで
学んでいますが、印象派に傾倒し、後にはアメリカ印象派を代表する画家に
なっています。

チャイルド・ハッサム 「花摘み、フランス式庭園にて」 1888年
パンフレットに使われている作品で、春の庭を明るい印象派の筆遣いで描いています。
手前にマロニエの垂れ下がる構図はモネの浮世絵に倣った絵に似ています。

ジョゼフ・H・グリーンウッド 「リンゴ園」 1903年
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ジョゼフ・H・グリーンウッド(1857-1927)はアメリカの画家で、地元のニューイングランドの
風景を好んで描いています。

2010年にBunkamuraザ・ミュージアムで開かれた、「モネとジヴェルニーの画家たち展」では
アメリカの印象派の画家たちの作品も展示されていました。

「モネとジヴェルニーの画家たち展」の記事です。


Chapter 5 まだ見ぬ景色を求めて

印象派以降の作品です。

ポール・シニャック 「ゴルフ・ジュアン」 1896年
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ゴルフ・ジュアンは南仏カンヌ近くの港町です。
シニャックは明るい南仏の風景をよく描いています。

フランク・ウェストン・ベンソン 「ナタリー」 1917年
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フランク・ウェストン・ベンソン(1862-1951) はアメリカの画家で、パリに留学して印象派の
影響を受けています。
ワイオミングを訪れた時の作品で、戸外で制作されており、明るく力強い筆遣いで、
凛とした女性像を描いています。

デウィット・パーシャル 「ハーミット・クリーク・キャニオン」 1910–16年
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1901年にグランドキャニオンに通じる鉄道が敷かれ、鉄道会社が宣伝用の絵を5人の
画家に依頼したうちの1点です。
グランド・キャニオンの壮大な風景を光の中で描いています。

アメリカを中心とした、フランスの外への印象派の広がりを見ることが出来て、
なかなか面白い展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2024/02/24 19:28】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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