三越前
日本橋三越本店美術サロンで3月2日まで開かれている、「E・MA・KI展」に
行ってきました。
洋画家の小杉小二郎、日本画家の堀川えい子、彫刻家の舟越桂の三人が
それぞれ描いた童話の原画を、伝統の手摺木版画の技術で版画に起こし、
それをつなげて絵巻物に仕立ててあります。
三人の原画10数点づつと、出来上がった絵巻物の展示です。
絵巻物は3本組で、3年かけて、88部制作されたそうです。
このような形で絵巻物になっています。

小杉小二郎 「マッチ売りの少女」


ふわりと、優しい描き方です。
元々、画風に童話的な雰囲気のある画家なので、お話と良く合います。
堀川えい子 「竹取物語」

すっきりとした描線と、上品な色彩の、伝統的な日本画です。
絵巻物という形式にふさわしい絵柄です。
舟越桂 「ピノッキオ」

彫刻家なので、どんな絵を描くのだろうと思っていました。
ペンによる描線と、明るい色彩で、楽しい画面を展開していきます。
ピノッキオの顔が彫刻の顔と同じで、絵の中のサーカスの観客に、
舟越桂の彫刻作品のテーマになっているスフィンクスが交じって
いるのが面白いところです。
舟越桂の彫刻には物語性があり、彩色もされることが多いのですが、
この絵巻を観て、物語を語る人なのだと納得しました。
会場に、版元の方がおられたので訊いたところ、浮世絵だと版画1枚に対し、
4枚程度の版木を使うが、この絵巻では20枚使って、手描きに近い出来栄えに
しているとのことでした。
大変な手間と技術をかけているものだと感心しました。
chariot
日本橋三越本店美術サロンで3月2日まで開かれている、「E・MA・KI展」に
行ってきました。
洋画家の小杉小二郎、日本画家の堀川えい子、彫刻家の舟越桂の三人が
それぞれ描いた童話の原画を、伝統の手摺木版画の技術で版画に起こし、
それをつなげて絵巻物に仕立ててあります。
三人の原画10数点づつと、出来上がった絵巻物の展示です。
絵巻物は3本組で、3年かけて、88部制作されたそうです。
このような形で絵巻物になっています。

小杉小二郎 「マッチ売りの少女」


ふわりと、優しい描き方です。
元々、画風に童話的な雰囲気のある画家なので、お話と良く合います。
堀川えい子 「竹取物語」

すっきりとした描線と、上品な色彩の、伝統的な日本画です。
絵巻物という形式にふさわしい絵柄です。
舟越桂 「ピノッキオ」

彫刻家なので、どんな絵を描くのだろうと思っていました。
ペンによる描線と、明るい色彩で、楽しい画面を展開していきます。
ピノッキオの顔が彫刻の顔と同じで、絵の中のサーカスの観客に、
舟越桂の彫刻作品のテーマになっているスフィンクスが交じって
いるのが面白いところです。
舟越桂の彫刻には物語性があり、彩色もされることが多いのですが、
この絵巻を観て、物語を語る人なのだと納得しました。
会場に、版元の方がおられたので訊いたところ、浮世絵だと版画1枚に対し、
4枚程度の版木を使うが、この絵巻では20枚使って、手描きに近い出来栄えに
しているとのことでした。
大変な手間と技術をかけているものだと感心しました。
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