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「日比野克彦 個展 ひとはなぜ絵を描くのか」 アーツ千代田3331
末広町・湯島
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外神田のアーツ千代田3331で開かれている、「日比野克彦 個展 
ひとはなぜ絵を描くのか」に行ってきました。
会期は12月13日(月)までです。
場所は千代田区外神田6丁目11-14です。

日比野001


アーツ千代田3331は廃校になった千代田区立錬成中学校の校舎を改造して
今年6月にオープンした文化芸術センターです。
1階にはギャラリー、コミュニティースペース、カフェなどがあり、
2・3階には文化関係の団体が入居し、屋上にはレンタル菜園もあります。

日0116


ギャラリーは壁も床も天井も真っ白の広いスペースで、日比野克彦さん
(1958~)の段ボールに描いた作品やスケッチが展示されています。

「EIGHT」 段ボール、アクリル、紙、色鉛筆、墨 1981年
日比野003

「GLASSES」 段ボール、アクリル、紙、色鉛筆、墨 1982年
日比野002

「Matera III」 アッピア街道でのドローイング 紙、オイルパステル
日比野005

段ボールの絵の題材は人物、カメラ、タイプライター、ミシン、グローブ、
飛行機、潜水艦などさまざまで、どことなくアメリカンな雰囲気があります。
用が終れば捨てられる段ボールに描いてあることで、永続性を求めない、
その時その時を捉えようとする意識を感じます。

スケッチの中には、3月にカメルーン行きの飛行機を待つ間、パリのホテルで
68時間かけて描いた30枚のスケッチの連作も展示されています。

スケッチを並べたホテルの室内の写真です。
日比野004


飛行機の中でその30枚を描いていた時の日比野さんの心の動きを思い出して、
時間を追って書き留めた文章もスケッチの後ろの壁面に掲示されています。
それは展覧会のテーマの「ひとはなぜ絵を描くのか」の答えの一つになっています。

外の壁面には、11月14日に日比野克彦さんがクレーンに乗って描いた巨大な
「WHY DO PEOPLE DRAW PICTURES?」も取り付けてあります。

日0115 (2)

その模様は日比野さんのブログにも載っています。

ウッドデッキには2007~2009年に開かれた、横浜開港150周年を記念して、
日比野さん監修の「横浜FUNEプロジェクト」で制作された150艘の段ボール製の
船の内の1艘も置いてあります。

日0129

屋上から下がっているロープは、これも日比野さんの始めた、
「明後日朝顔プロジェクト2010」で栽培している朝顔の蔓を巻き付かせるロープです。
朝顔を栽培し、その種を配ることで人と人のつながりを広めようという
プロジェクトで、2010年は全国22個所が参加しているそうです。

私の行った11月28日はちょうど、種の採集日で、日比野さん自身が採り方を
説明していました。

日0127


日0128

校舎を背景にすると、アーティストというより、体育の先生が課外授業を
している趣きがあります。

単なる作品展示ではなく、アートというものの楽しさを味わえる、ワクワクする
何かのある展示でした。

展覧会のHPです。

アーツ千代田3331のHPです。

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【2010/11/29 05:16】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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