新宿
新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では「損保ジャパン東郷青児美術館大賞
受賞記念 櫃田伸也展―通り過ぎた風景」が開かれています。
会期は2月13日(日)までです。

第32回損保ジャパン東郷青児美術館大賞の受賞作をはじめ、約45点が展示
されています。
櫃田伸也さん(1941~)は身近な風景を線と図形に解体して、再構成した油彩画を
描いています。
先ず、初期作品10点の展示です。
「飛ぶことへのあこがれ」 1967年 180×180cm

1960年代の作品はコラージュを模したような画面です。
他に1947年(6歳)制作のクレヨン画2点もあります。
自宅や松の木を的確に描いています。
ピカソやエゴン・シーレの子供時代の絵がとても上手だったのを思い出します。
以後の作品は、テーマ別の展示です。
「壁」、「地面」、「傾斜地・斜線」、「山・山々」、「洪水・池」、
「空き地・原っぱ・広場」に分かれています。
「通り過ぎた風景」 1979年 97×162.1cm

コンクリートの床、壁やフェンスなどの乾いた景色です。
1970年代の作品はかなり具象的で、遠近法を使わない平行線をよく使っています。
「通り過ぎた風景(三角形の空き地)」 1988年 162×194cm

1980年代になると、形は抽象化されてきます。
「不確かな風景」 1987年(2000年加筆) 181.8×227.3cm

受賞作です。
池、フェンス、階段、トンネル、ゴールポスト、雑草などで再構成された風景です。
淡い色彩が散りばめられています。
「空き地のプラン」 2003年 181.8×227.3cm

グラウンドのような空き地の周りに屋根のような三角形や池のような丸が
集まっています。
「洪水」 2003年 72.7×90.9cm2003年

池か水溜りのような景色です。
水色に深みがあります。
櫃田伸也さんの作品には、「通り過ぎた風景」、「不確かな風景」といった、
同じ題名の絵が何点もあり、不確かで通り過ぎてしまうものへの愛着を感じます。
破れたフェンス、コンクリートの隙間の雑草といった何気ない景色は、不確かで
通り過ぎてしまうものといえます。
ただ、私にはその景色の印象、記憶こそ確かなものにも思えます。
展覧会のHPです。
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新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では「損保ジャパン東郷青児美術館大賞
受賞記念 櫃田伸也展―通り過ぎた風景」が開かれています。
会期は2月13日(日)までです。

第32回損保ジャパン東郷青児美術館大賞の受賞作をはじめ、約45点が展示
されています。
櫃田伸也さん(1941~)は身近な風景を線と図形に解体して、再構成した油彩画を
描いています。
先ず、初期作品10点の展示です。
「飛ぶことへのあこがれ」 1967年 180×180cm

1960年代の作品はコラージュを模したような画面です。
他に1947年(6歳)制作のクレヨン画2点もあります。
自宅や松の木を的確に描いています。
ピカソやエゴン・シーレの子供時代の絵がとても上手だったのを思い出します。
以後の作品は、テーマ別の展示です。
「壁」、「地面」、「傾斜地・斜線」、「山・山々」、「洪水・池」、
「空き地・原っぱ・広場」に分かれています。
「通り過ぎた風景」 1979年 97×162.1cm

コンクリートの床、壁やフェンスなどの乾いた景色です。
1970年代の作品はかなり具象的で、遠近法を使わない平行線をよく使っています。
「通り過ぎた風景(三角形の空き地)」 1988年 162×194cm

1980年代になると、形は抽象化されてきます。
「不確かな風景」 1987年(2000年加筆) 181.8×227.3cm

受賞作です。
池、フェンス、階段、トンネル、ゴールポスト、雑草などで再構成された風景です。
淡い色彩が散りばめられています。
「空き地のプラン」 2003年 181.8×227.3cm

グラウンドのような空き地の周りに屋根のような三角形や池のような丸が
集まっています。
「洪水」 2003年 72.7×90.9cm2003年

池か水溜りのような景色です。
水色に深みがあります。
櫃田伸也さんの作品には、「通り過ぎた風景」、「不確かな風景」といった、
同じ題名の絵が何点もあり、不確かで通り過ぎてしまうものへの愛着を感じます。
破れたフェンス、コンクリートの隙間の雑草といった何気ない景色は、不確かで
通り過ぎてしまうものといえます。
ただ、私にはその景色の印象、記憶こそ確かなものにも思えます。
展覧会のHPです。
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